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この花は、スパニッシュ・ブルーベル(釣鐘水仙)といいます。明治時代に日本に持ち込まれた花だそうです。ラベンダー色の可愛らしいベル状の花が目を引きます。
毎年、この時期になると花壇を彩ってくれるのですが、私はこの花を見るたびに子供の頃に欲しかった花の妖精のカードを思い出します。
森永のハイクラウンチョコレートにおまけでついていたカードです。このカードにはイギリスの挿絵画家 シシリー・メアリー・バーカーの花の妖精(フラワーフェアリーズ)シリーズのイラストが印刷いされていました。イラストは花とその花をモチーフにした妖精で、カードごとに花の種類が違っていました。いったい何種類あったのでしょうかね。
私が持っていたカードはたったの5枚くらいでした。
当時、私は幼稚園とか小学校低学年でしたから、自由に買い物をする年齢ではありませんし、おねだりをするにしてもハイクラウンチョコレートが子供向けのお菓子ではなかったので買ってもらうチャンスが少なかったように思います。
別にスパニッシュ・ブルーベルのカードがあったというわけではないのですが、この花の幻想的な青色と立ち姿が、あの西洋の空気をいっぱい詰め込んだシシリー・メアリー・バーカーの世界と重なるのかもしれません。